こんにちは!あまつです!
今回のブログのテーマは「Amazon販売における売上金と引当金の関係性について」です。
ひきあてきん…?
Amazonで商品が購入された後、その売上金はどういう仕組みで振り込まれているか疑問に思ったことはありませんか?
僕自身Amazon販売を始めて2か月程経過しましたが、当初はこの売上金と引当金の関係性をまったく理解しておらず、キャッシュフローが荒れ放題でした…。
- 売上金っていつ振り込まれるの?
- なんで全額振り込まれないの?
- クレジットカードの支払いまで間に合わない!どうしよう!
今回の記事ではこのような疑問にお答えしつつ、Amazon販売における売上金と引当金の関係性ついて解説していきたいと思います。
引当金ってなに?
まずは「引当金」の意味について解説していきたいと思います!
僕自身もそうでしたが、「売上金」については分かっていてもこの「引当金」についてはその言葉自体を知らない方もいるのではないでしょうか。以下はAmazonセラーセントラル内のヘルプより引用した引当金に関する説明です。
簡単にいうとどういうことなの?
ものすごく簡単にいうと『返品などの対応に備えるために、売上金の一部をAmazon側が強制的に留保(確保)しますよ!』ということです。
そんな…せっかく売り上げたのに…
でも安心してください。売上金については取り上げられるわけでもなく、あくまで一定期間留保されるだけです。
なお、この引当金が適用されているアカウントは2016年8月以降に作成されたアカウントが対象とのこと。
僕を含め、ここ最近始めた方々はほぼすべての人が「引当金」の対象になっているということですね!
売上金の仕組み
続いて売上金が入金される仕組みについて解説していきたいと思います。
引当金の仕組みを理解するためには、まずは売上金の仕組みについて理解が必要です!
売上金が入金される仕組み
そもそもAmazonで商品を売り上げた時に、その売上金はどうやって振り込まれるかご存じですか?
僕はなんとなく「一定期間で振り込まれるんだろうな…」ぐらいにしか思っていませんでした。笑
商品を売り上げた後、その売上金を振り込む方法は以下の2通りがあります。
- 14日間(2週間)ごとにAmazonが指定口座に自動で振り込み
- 自身で振込申請を行う
何もしなくても1か月に2回は指定の口座へ振り込まれるということになりますね!
振込日の確認方法
続いて売上金が振り込まれる日の確認方法について解説します!
<1>Amazonセラーセントラルから『レポート』➡『ペイメント』をクリック
<2>『ペイメントダッシュボート』の下部を確認
僕の場合は「2021/5/30に支払い手続きが開始されます」と記載されています。
この入金の基準日については個人個人で違うようで、「大口出品に登録した日」が基準となっているようです。
ぜひ確認してみてください!
「支払いが開始される日付」と「実際に振り込まれる日付」が違うことに注意が必要です。
実際には振込が完了するまで3~5営業日要します(銀行によっても前後します)。
そのため基準となる曜日が金曜日となってしまった場合、土日を挟むため通常よりも振込が遅くなることに留意しておかなければなりません。
自分で振込申請を行う方法
前述したとおり、売上金を自身で振込申請を行うこともできます。
<1>Amazonセラーセントラルから『レポート』➡『ペイメント』をクリック
<2>ペイメントダッシュボードより『支払いをリクエスト』をクリック
<3>「今すぐ振り込む」画面より『決済をリクエスト』をクリック
以上で振込申請完了です。大体この3~4営業日後に、実際に口座へ振り込まれることとなります。
振込申請が行えるのは24時間に1回のみです。
引当金の仕組み
続いてはいよいよ引当金の仕組みについて解説いたします。
以下の二つにポイントを絞って説明していきたいと思います。
- 売上金からどのくらい引当金として留保されるの?
- どのぐらいの期間留保されるの?
それでは順番に解説します!
売上金からどのぐらい引当金として留保されるの?
Amazonの引当金は売り上げた金額の50%~100%です。
アカウントによって違いはあるようですが、新規に登録したセラーはほぼ100%が引当金として設定されているようです。
どのぐらい留保されるの?
引当金として留保される期間は『お届け予定日から7日間』です。
購入者のもとに商品が到着する予定日を起点とし、その日から計7日間留保されます。
留保期間が経過すると、引当金は自動的に「振込額」へと計上されます。
一定数セラーとして実績を積むと引当金が無くなる事もあるようですが、明確な基準は分かりません。
まずは引当金とうまく付き合うことを考え、キャッシュが不安な方は前述した「自身で振込申請を行う方法」より毎日振込申請をしましょう!
キャッシュフローを悪化させないために理解しておきたいこと
今回、僕が一番伝えたかったのはこの部分です!
僕のブログを読んでくださっている方々はポイントせどりをやられている方がほとんどかと思います。また、Amazonを販路としている方も多いかと思います。
見えにくい部分だとは思いますが、ポイントせどり×Amazon販売はキャッシュフローを著しく悪化させる危険性があります。
少し読みづらくて極端な例となってしまいますが、以下に1つのケースを想定します。
<ケース1>
■条件
・5月20日20,000円の商品を楽天カードで購入
・カードの引き落としは6月27日
・販路はAmazon(新規セラー)を想定
■ポイント計算式
・SPU10(2000pt)+5,0のつく日2倍(400pt)+エントリー9倍(1800pt)=計21倍
・20,000*0.79=実質15,800円(4200Ptの利益)
■Amazonで販売
・6月20日に21,000円で商品が売れる
・その全額が6月30日まで(10日間と仮定)引当金で留保される
■結果
・21,000円-実質15,800円-手数料2500円(仮定)=で2,700円の利益
■キャッシュフローの確認
・SPU、5,0のつく日のポイント付与日は6月15日頃
・エントリー9倍のポイント付与日は7月20日頃
・Amazonの売上が入金できるのは6月30日(3~4日前後)
結果、カード引き落とし日である6月27日に手元に残っている現金は0円です。
急いでポイントを現金化したとしても4,200円しか手元には残らず、カードの引き落としには間に合いません。
文字ばかりで読みづらくなってしまってごめんなさい ( ;∀;)
少し極端な例ですが、これがいわゆる「黒字倒産」の状態です。商品が売れるまでに時間がかかってしまい、利益は出ているもののカードの支払いに間に合わない(現金が足りなくなる)代表的なパターンだといえます。
僕がAmazon販売を始めた当初はまさにこのパターンに直面し、実際に黒字倒産しかけてしまいました。
ある程度せどりに慣れた状態で、大して理解せずにAmazon販売を始めたために痛い目をみました…。
利益出ているのに…倒産って…
こればっかりはどうしようもないんです…。
店舗せどりをやられている方であればここまでキャッシュが悪化することはないかもしれませんが、引当金がAmazonの規約として定められていて、かつ、ポイントせどりという性質を考えると、避けては通れない事象と考えます。
キャッシュフローを悪化させないための対策
この対策として唯一とれる方法が「商品を2週間以内に売り切ること」です。
先ほどのケースを日付だけ変更し、以下に想定します。
<ケース2>
■条件
・5月20日20,000円の商品を楽天カードで購入
・カードの引き落としは6月27日
・販路はAmazon(新規セラー)を想定
■ポイント計算式
・SPU10(2000pt)+5,0のつく日2倍(400pt)+エントリー9倍(1800pt)=計21倍
・20,000*0.79=実質15,800円(4200Ptの利益)
■Amazonで販売
・5月30日に21,000円で商品が売れる
・その全額が6月10日まで(10日間と仮定)引当金で留保される
■結果
・21,000円-実質15,800円-手数料2500円(仮定)=で2,700円の利益
■キャッシュフローの確認
・SPU、5,0のつく日のポイント付与日は6月15日頃
・エントリー9倍のポイント付与日は7月20日頃
・Amazonの売上が入金できるのは6月10日(3~4日前後)
結果、カード引き落とし日である6月27日には21,000円の現金と4,200円分のポイントが残り、
計25,200円分をカードの引き落としに割り当てることが出来ます。
『商品を2週間以内に売り切る』という条件さえ守っていれば、カードの支払いに間に合わないということは基本的には無いと考えます。
まとめ:仕組みをきちんと理解して良いキャッシュフロー作りを目指す
商品を2週間以内に売り切るためには、もちろん売れ筋商品を仕入れるリサーチ力を身につけなければいけません。
また、いざ出品してみて売れ行きがあまり良くなかった場合は損切りも検討せざるを得ないかもしれません。
でももうちょっと寝かせていれば値段も上がるんじゃ…。
その考え方が一番危険だよ!
気持ちは痛いほど分かります。。。誰だって損切りはしたくないですし、売れ筋の良い商品なら待っていれば出品者が減って価格が上がるかもしれませんしね。。
でもいつ上がるかも分からない価格を待っているより、ささっと売ってしまって次の商品を仕入れてしまった方が良いと僕は考えます。人気商品はみんな見ていますし、今よりさらに値下がりするリスクもありますもんね。
そうならないために日々リサーチ力を鍛えるしかないのかな、と僕は思います。
ある程度資金が潤沢になってきたら、寝かせる商品を検討してもいいかもしれません!
- ポイントせどりははじめやすい!
- Amazonはすぐに売れる!
- 資金が少なくても大丈夫!
このようなメリットばかりに目がいきがちになってしまいますが、きちんとリスクを理解したうえでやっていきたいですね。
ご覧いただきありがとうございました!
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